チェスのキャスリングとは、キングとルークの位置を入れ替えるようにまとめて動かせる特殊なルールです。日本語では「キングの入城」とも呼ばれており、将棋で言う「囲い」を1手で作れるイメージです。
コチラ↓の最後の手が実際のキャスリング。1手でルークを外側に、キングを内側に移動させてキングの安全を確保しています。
ここからはもう少しだけキャスリングについて深堀りします。最後には実際に駒を動かしてキャスリングを実践できるようにしているので、試してみてください。
キャスリングには2種類ある
キャスリングには「キングサイド・キャスリング」と「クイーンサイド・キャスリング」の2種類があります。
意味はそのままで、キングサイドにキャスリングするかクイーンサイドにキャスリングするかだけの違いです。
上の図では、赤色の方向へのキャスリングがキングサイド・キャスリング、青色の方向へのキャスリングがクイーンサイド・キャスリングとなります。
また、クイーンサイド・キャスリングは「ロング・キャスリング」とも呼ばれます。カジュアルな場面ではよく「ロンキャス」などと略されているので、覚えておくとよいでしょう。
キャスリングできる条件
キャスリングはいつでも自由にできるわけではありません。キャスリングをするには以下4つの条件を満たしている必要があります。
- キャスリングするキングとルークが1度も動いていない
- キングとルークの間にほかの駒がない
- チェックされていない
- キングの移動範囲を攻撃されていない
例えば、以下の状況では黒番はキャスリングできません。
逆に言うと、チェックをしたり相手のキングの移動マスを攻撃するとキャスリングを阻止できます。キャスリングしたキングはなかなか攻撃しにくいので、チャンスがあれば積極的に妨害しましょう。
ちなみに、攻撃することでキャスリングを妨害できるマスは上の赤丸です。青で塗りつぶしているマスに駒の利きを通してもキャスリングはできてしまうので注意しましょう。
問題:駒を動かしてキャスリングを体験してみよう
最後に、実際にチェスの駒を動かしてキャスリングを体験してみましょう。
なお、駒は正解の位置にしか動かないようにしているので、失敗を恐れず安心して動かしてください。リセットボタンを押すと何度でも挑戦できます。
キングサイド・キャスリング
クイーンサイド・キャスリング
このクイーンサイドキャスリングでは、キングの安全を確保すると同時にルークで相手のキングにチェックをかけています。
キャスリングは防御の意味合いが強いですが、同時に「ルークをアクティブにする」という意味があることも覚えてくとよいでしょう。
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